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第12章 意地悪。

どうしよう？
ドアにチェーンは無いし、
中からかけられる別の鍵も無い。

って言うか･･ここ玄関、、
テッドを下宿から締め出してどうするの。。

もぉ。

さっさと自分の部屋へ戻れれば、
何の問題もないのに･･

兎に角、
階段ホールへの扉をノックしてみよう。

私を助けるつもりなんか無くても、
変な騒ぎを面倒がって
通してくれるかもしれないと
淡い期待をしつつ。。

――コンコンｯ

『･･･』

うぅぅ、
座って本を読んだまま、
こちらをチラリとも見ない。

――コンコンコンコンｯ

『ここを開けて!
そこからでも聞こえてるでしょ』

『･･･』

くっそぉぉもぉぉ。

完全無視を決め込むつもり？
一体どんな育てられ方をしてきたのよ、
あんなに人の良いオーナーさんに
こんなヒネクレ・ネジクレ意地悪孫。。
ありえない。