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想うより、想われる方が良い?
第12章 意地悪。
『いい加減
くだらない嫌がらせは止めにして』

『・・・』

澄ました髭面の横顔を、
ガラス越しに睨むと
知らず拳を握ってしまった。

・・そういえば、、
殴ったこと
まだ謝れて・・ない。

喧嘩をするつもりなんてないのに、
言い合いになって、嫌味合戦。。
いつもいつも
謝るどころじゃなくなってしまう。

はぁ。

でも、謝れたとしても、
何の意味もないな。

・・・・ブルコントさんは・・

私が偏見を持てるって思ってるだろうし、
そんな人間と友好な関係なんて
望んでいないだろうから。

寂しそうに出ていく
あの日の様子をまた思い出して、
胸がズキンと痛む。

ーーガッガ、ガチャ。

『ぉぉっとぉお』

鍵が開いた。
見ると、
扉を押すことに注力していたからか、
テッドはグラリと前に傾き、

『危ないッ、、キャ』

『つーかまーえたぁ』

転ぶと思った直後、
距離を詰められ抱きしめられた。
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