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想うより、想われる方が良い?
第12章 意地悪。
恐怖に同調して加速する鼓動。
抵抗を望みながら、
身体が動かないのは
覗き込む瞳と
顎を支える手が燃えるように熱いから。
『こわい?』
物欲しそうにテッドの親指が
私の唇をなぞり、
切なげな吐息を聞かせる。
『・・お酒、、
呑んだから、じゃないじょ・・
・・ずっとスミレを』
【テッド!】
突然後ろから声が響く。
まるで金縛りから解放されるように
硬直していた身体に自由が戻り、
『ん?ぁあブルコンっぉわぁ』
テッドの気が逸れた隙をついて
力一杯突き飛ばす。
そのまま玄関扉に駆け寄ると、
同時に二つの声が呼び止めた。
【待って、スミレ!】
【待ちなさい】
どうして外へ出ようとしているのか
自分でも分からない。
・・けれど、
出来るだけ早く二人から離れたくて
立ち止まらず、振り向かず、
全力で駆けだした。
抵抗を望みながら、
身体が動かないのは
覗き込む瞳と
顎を支える手が燃えるように熱いから。
『こわい?』
物欲しそうにテッドの親指が
私の唇をなぞり、
切なげな吐息を聞かせる。
『・・お酒、、
呑んだから、じゃないじょ・・
・・ずっとスミレを』
【テッド!】
突然後ろから声が響く。
まるで金縛りから解放されるように
硬直していた身体に自由が戻り、
『ん?ぁあブルコンっぉわぁ』
テッドの気が逸れた隙をついて
力一杯突き飛ばす。
そのまま玄関扉に駆け寄ると、
同時に二つの声が呼び止めた。
【待って、スミレ!】
【待ちなさい】
どうして外へ出ようとしているのか
自分でも分からない。
・・けれど、
出来るだけ早く二人から離れたくて
立ち止まらず、振り向かず、
全力で駆けだした。