この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
想うより、想われる方が良い?
第12章 意地悪。
こんなのに・・耐えられるわけない。。
――パンッ
平手で追ってくる腕をはたいて拒み、
『からかうのは・・
やめに・・して』
胸が締め付けられて、
喉が絞られて、
掠れて途切れる声で虚勢を張る。
バカみたい、
裸にされたり、抱きしめられたり、
くだらない冗談に簡単に翻弄されて、
1、2発、拳を食らわせばいいのに
それも出来ず、、
今、目を見る事すらできないなんて・・
『からかって・・』
呟きの反論は途中で消え、
動けなくなった二人の間に
居心地の悪い沈黙が流れる。
もう、帰りたい。
こんな意味不明な苦しみを味わうために
この街へ来たんじゃない・・
そうだよ・・・帰ろう、
下宿を出るだけじゃなくて、
自分の街へ、みんなの居る街へ帰ろう。
扉へ向かう私の手を
ブルコントさんは無言で掴まえ、
『ッ。は、放して』
グイグイ引いて
隣の部屋へ連行していく。
――パンッ
平手で追ってくる腕をはたいて拒み、
『からかうのは・・
やめに・・して』
胸が締め付けられて、
喉が絞られて、
掠れて途切れる声で虚勢を張る。
バカみたい、
裸にされたり、抱きしめられたり、
くだらない冗談に簡単に翻弄されて、
1、2発、拳を食らわせばいいのに
それも出来ず、、
今、目を見る事すらできないなんて・・
『からかって・・』
呟きの反論は途中で消え、
動けなくなった二人の間に
居心地の悪い沈黙が流れる。
もう、帰りたい。
こんな意味不明な苦しみを味わうために
この街へ来たんじゃない・・
そうだよ・・・帰ろう、
下宿を出るだけじゃなくて、
自分の街へ、みんなの居る街へ帰ろう。
扉へ向かう私の手を
ブルコントさんは無言で掴まえ、
『ッ。は、放して』
グイグイ引いて
隣の部屋へ連行していく。