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第12章 意地悪。

･･･工房？
入るとすぐ手は解放され、
作業台に置かれた
ボール紙の大きなファイルを渡された。

『････』
『え？なに？』
『･･判らないのなら、
開けてごらんなさい』

苛立たし気に吐き捨てて、
プイと横を向く。

そんな風に渡された物を
素直に開ける気になれず、、
作業台へ置くと、

『全く、、
これを見てもまだ
私がからかっていると思うのなら、
馬鹿みたいに手間のかかる作業を
馬鹿みたいに朝までやっていた私は、
とんだ馬鹿だと言う事ですよ』

ブルコントさんは溜息をつきながら
それを開けて見せた。

『スケッチ！！
･･嘘、、、、』

汚水でびしょ濡れになったから、
乾くとヨレヨレのシミだらけになるはず･･

なのに･･どのページも
まるで何も無かったみたいに綺麗。