この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
想うより、想われる方が良い?
第12章 意地悪。
手間のかかる事って、
そっか、洗浄・・してくれたんだ。
『……どうして??』
『はぁぁ。
どうして、、って。。
貴女の大切な物なのでしょ?
ま・・ですが、、
表紙と未使用のページは
諦めてください。
私の友人が――』
出かけると言っていた行き先は
彼の友人が経営する画材屋だった。
描いたものが
元通りになっただけで充分に嬉しいのに、
表紙と減った分の紙を購入して、
私のスケッチ達と一緒に
リングをつける事が出来るという。
〇冊目と
番号をふって管理している私にとって
"スケッチブック"の形にちゃんと戻るのは本当にありがたい。
『…………』
お礼を言わないといけない。
なのに・・、
頭の中が真っ白になって言葉が出ない。
『……ヴィオレット?』
どれくらい経ったのか、
ブルコントさんは困ったように私の名を呼び、頬をそっと撫でる。
温かさで我に返ると、
溢れる涙が言葉をつれてきた。
『・・ぁ、、り、がとう・・
本当にありがとう』
そっか、洗浄・・してくれたんだ。
『……どうして??』
『はぁぁ。
どうして、、って。。
貴女の大切な物なのでしょ?
ま・・ですが、、
表紙と未使用のページは
諦めてください。
私の友人が――』
出かけると言っていた行き先は
彼の友人が経営する画材屋だった。
描いたものが
元通りになっただけで充分に嬉しいのに、
表紙と減った分の紙を購入して、
私のスケッチ達と一緒に
リングをつける事が出来るという。
〇冊目と
番号をふって管理している私にとって
"スケッチブック"の形にちゃんと戻るのは本当にありがたい。
『…………』
お礼を言わないといけない。
なのに・・、
頭の中が真っ白になって言葉が出ない。
『……ヴィオレット?』
どれくらい経ったのか、
ブルコントさんは困ったように私の名を呼び、頬をそっと撫でる。
温かさで我に返ると、
溢れる涙が言葉をつれてきた。
『・・ぁ、、り、がとう・・
本当にありがとう』