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想うより、想われる方が良い?
第2章 バカップル。
キスの合間に吐息に混ぜて"好きだ"って何度も繰り返されれば、
身も心もまとめて輝昭に包み込まれて、
雑踏を気にする余裕を消されてしまう。

「・・・美紗ッ・・好きだ」
「・・・・・てるッんん」

唇が重なり言葉が途切れると、
その続きを伝えるように手がワイシャツをギュって掴んで・・

(好きだよ。)
(好きだ。)

想いがシンクロすると危険なのに。。
教室であんな事をしちゃった後なのに。。

お尻を弄っていた輝昭の手は背中へ這い上がり、

「俺ら、バカップル。」

ふっと笑って、キスをとめた。

良かった。。
止められなくなったら、バカップルどころじゃない。

ご通行中の皆さんに、"ごめんなさい。"って心の中で謝りつつ、

場所もわきまえずキスをし始めた輝昭を怒ろうとしたけど、
笑顔が可愛くて怒れない。

「輝昭の笑顔、すごく好き。」
「っ……」

ん?
ななっ。

大胆な事をして、
照れもせず"好き、好き"連発してたくせに、
私がたった一回言うだけで、やっぱり赤面して黙っちゃうんだね。

・・可愛い。

ぅぅ。。

今そんな顔を見せられると、
怒れない分、意地悪をしたくなる!
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