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想うより、想われる方が良い?
第16章 素敵な輝昭様。
女を腕から解放し、
俺は一人ベッドに戻る。
傷つけてやりたい衝動はまだあるが、
それを実行する余裕は無い。
情けないけどマジで泣きそうで
頭まですっぽりと上掛けで覆った。

途端に目頭と鼻っ柱が痛くなって、
情けない泣き声とか聞かれたくないから
息を殺して神経を耳に集中させる。

・・?
電気のスイッチらしき音はしたが、
出て行く気配はない。

さっさと帰れよ。
心の中で毒づくと、
妙な音が聞こえてきた。

・・帯・・?
微かだがあれは確実に衣擦れの音だ。
着替えてから帰るつもりか?
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