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想うより、想われる方が良い?
第18章 私の美しいヴィオレット。
昨日の暴走を思い出すと同時に
スミレの表情を思い出す。

『ね、嘘って言って!!』

怯え切っていた。
まるでこの世の終わりを見たように。

スミレが自分の正体を知った時、
動揺すると分かっていたが、
これほどの恐怖を感じるとは
予想していなかった。

自分の腕をすり抜けてからの時間、
もどかしさで狂いそうだったあの時間に、

彼女が受け続けていた苦しみは、
理解を想像を遥かに超えていたのだと痛感し、
アマンダへの怒りを爆発させてしまった。

そして自分への怒りや後悔、
嫉妬や失う恐怖、
あらゆる感情の誘発を止められず、
その全てがスミレを求める強烈な肉欲に変換され、
勢いのままに貪った。
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