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想うより、想われる方が良い?
第20章 おまけ:「どうして・・」
長い溜息をついて
問いの答えをはぐらかし、
小さな箱を拾う。

袋の中へ片付けようとしたが、
ふと手を止め、おもむろに蓋を開けた。

箱の中で上品に輝くアクセサリー、
無難なものなどではなく
絶対に似合うと確信しているもの。

でも・・
自分は決して彼女をほめないし、
彼女も微笑みを向けて喜んだりしない。

"スミレ、すごく素敵だよ"

脳内にまたテッドの声が響く。

(はぁ。堂々巡り・・馬鹿々々しい。
ノエには申し訳ないですが・・)

箱を手早く拾い集め、
可愛い袋ごと大きなビニール袋に入れ、
作業場のシンクの下へ封印した。


☆☆

ふと往来に視線を流すと、
目標を見失ったのか?道に迷ったのか?
地図を広げるスミレを見つけてしまった。

彼女を見ていたら
気分転換に出てきた意味がなくなるから
視線を逸らそうとした時、
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