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想うより、想われる方が良い?
第20章 おまけ:「どうして・・」
テッドが偶然会えたと言った感じで
片手を上げてスミレに駆け寄り
向かい合う位置に立つ。

何を話しているのかここから聞くことは出来ないが、
驚いたり笑ったり感心したり
スミレのクルクルと変わる表情で
テッドはとても幸せそう。

『こぉら。』

ルネが少し拗ねた口調で
正面からまたがり視界を遮ると、
ブルコントは組んでいた足を解き
彼女の腰を引き寄せる。

――ギッ

白く華奢な籐椅子の軋む音が
混み合う午後のテラスに響くけれど、
当の二人も周囲の人間も全く気にしない。

ブルコントは股間を密着させ、
下から見上げてシレっと言う。

『どうしました?』

ルネはブルコントの鼻をツンと突き、
往来へ視線を向けてタバコをふかす。

『あの娘のことが気になるんだ?』
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