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想うより、想われる方が良い?
第20章 おまけ:「どうして・・」
『…』

ルネの視線を追って二人を見ると、
向かい合っていたはずが、
地図を指し示すことを口実にでもしたのだろう、
テッドはスミレの横に並んで
しかもピッタリと身体をつけて話している。

(はぁ。
何をしているんですか?
そんな距離感を許すと、
男はつけあがるんですよ馬鹿アマゾーヌ・・
今すぐ不快だと伝えて――)

放置に焦れたルネが、
まるでお仕置きと言いたげに
ぐいとブルコントの顎を取り
強引に唇を重ね舌を滑り込ませる。

口内に広がるルネのタバコ、
ゴロワーズ独特の香りに思考を遮られ、
彼女に求められるがまま舌を絡めて
エロティックなディープキスを繰り返す。

――ギッ
――ギッ

感じてルネの身体が揺れ始め、
椅子の軋みが少しずつ大きくなる。
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