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想うより、想われる方が良い?
第20章 おまけ:「どうして・・」
ブルコントは知らず息を止めてスミレを見つめる。
品定めをすると言う意味ではなく、
瞳を輝かせる彼女をただじっと・・

どれくらいそうしていたのか分からない、
スミレが顔を上げようとした時、
我に返って持っている本に視線を落とした。

『一体いつまで待たせるの?』

『乾くまでと言いましたが、
もう忘れたんですか、馬鹿アマゾーヌ?』

『もう乾いているはずよ。
心配なら踏まずに飛び越えるから、
ここを開けなさいよ。
何時だと思ってるの?』

プリプリと文句を垂れる彼女を
視界の端に捉えながら、
本の陰に忍ばせている懐中時計を確認。

スミレの到着から
かなり時間が経っている。

(夕食にしては遅いですね‥)

このままテッドを
待つべきかどうか考えていると、

ーーガッ

誰かが帰ってきた。
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