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第20章 おまけ：「どうして･･」

"スミレちゃんとテッドって男が
並んで立ってるって状態を
作り出して観察してごらんよ"

ノエの言ったくだらない検証を
本気でしようとする自分に呆れるが、
背に腹は代えられないので、
帰って来たのがテッドであることを祈りながら待つ。

【ぁあスミレだぁ♪
とぇぅぉおっととぉ】

(テッド･･随分酔っていますね)

聞き慣れた声、
姿を見なくても直ぐに誰なのか分かるし
状態も把握できる。

そして･･

【頭ぁ？
すごーくクリアーきんもちいいぃ、
スミレも一緒にぃ良くなろぉ、
お酒とぉ、セックスをぉ、
愉しまないとぉ
パリに来た意味ぃ、無いでしょぉー】

扉を二枚隔た向こうなのに
彼の言葉が一字一句
やけにハッキリと聞こえていて、

(はぁぁぁぁ。)

凄まじくイライラする。