この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
想うより、想われる方が良い?
第20章 おまけ:「どうして・・」
――コンコンコンコンッ
『ここを開けて!
そこからでも聞こえてるでしょ』
『…』
『いい加減
くだらない嫌がらせは止めにして』
切羽詰まったスミレの様子も気持ちも伝わらない。
完全に心を閉ざした"通常の自分"に戻ろうとするばかりで、聞こうともせず、見ようともしない。
けれど・・、
【つーかまーえたぁ】
――ガタッ
鼓膜を揺らしたテッドの声、
鳥肌が立つ嫌なトーンに
勢いよく立ち上がる。
そのまま駆けだしそうになった身体を
"通常の自分"が抑え込み、
二人の見える位置まで
わざとゆっくり歩いて行く。
『ここを開けて!
そこからでも聞こえてるでしょ』
『…』
『いい加減
くだらない嫌がらせは止めにして』
切羽詰まったスミレの様子も気持ちも伝わらない。
完全に心を閉ざした"通常の自分"に戻ろうとするばかりで、聞こうともせず、見ようともしない。
けれど・・、
【つーかまーえたぁ】
――ガタッ
鼓膜を揺らしたテッドの声、
鳥肌が立つ嫌なトーンに
勢いよく立ち上がる。
そのまま駆けだしそうになった身体を
"通常の自分"が抑え込み、
二人の見える位置まで
わざとゆっくり歩いて行く。