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想うより、想われる方が良い?
第20章 おまけ:「どうして・・」
「あのねッ」

説明をしようとしたスミレの唇を
そっと指で止め、
これ以上関わってはいけないと首を横に振る。

そのジェスチャーにスミレが頷いたのを見ると、
ブルコントは浅野へ言い放つ。

「帰って下さい。
協力は一度限り、二度目は有りません」

【固いこと言わないでよぉ、
美紗ちゃんにとっても
良い話なんだ――】

浅野が食い下がると、
ブルコントは溜息をついて
ラックにあるバスローブをはおり
ドアへ向かった。

スミレは洗面台の上に残されたまま、
話し出した二人の様子を緊張気味に見守るが
内容が把握できるほどハッキリと聞こえてこない。

二三言葉を交わし、
今度は浅野が溜息をついた。
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