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想うより、想われる方が良い?
第20章 おまけ:「どうして・・」
「はぁぁ。参ったなぁ。
君がそんな切り札を持っているとはねぇ。
ま、でも気が変わったら連絡して♪
そうそう、美紗ちゃん、
荷物は槙野のところだから心配ないよ、
じゃあねー」
軽薄な声を出し部屋から出て行く。
その様子をブルコントはじっと見つめ、
バスルームのドアの側から動かない。
気になったスミレはそっと彼の横へ。
「大丈夫?」
「・・美紗は、どうしたいですか?」
「え?」
スミレは美紗と呼ばれたことと、
その名前の響きが
二人の距離を遠くする事に驚いた。
硬直するスミレに
ブルコントは向きあって立ち、
悲し気な瞳で言葉を紡ぐ。
「佐次はまだ・・貴女を諦めていない」
スミレの鼓膜が
妙な共振をおこして耳鳴りが始まる。
動揺?苛立ち?いや・・怒りだ。。
気付いた瞬間、
――ドッ。
「ぐッ」
左拳がみぞおちに埋まった。
君がそんな切り札を持っているとはねぇ。
ま、でも気が変わったら連絡して♪
そうそう、美紗ちゃん、
荷物は槙野のところだから心配ないよ、
じゃあねー」
軽薄な声を出し部屋から出て行く。
その様子をブルコントはじっと見つめ、
バスルームのドアの側から動かない。
気になったスミレはそっと彼の横へ。
「大丈夫?」
「・・美紗は、どうしたいですか?」
「え?」
スミレは美紗と呼ばれたことと、
その名前の響きが
二人の距離を遠くする事に驚いた。
硬直するスミレに
ブルコントは向きあって立ち、
悲し気な瞳で言葉を紡ぐ。
「佐次はまだ・・貴女を諦めていない」
スミレの鼓膜が
妙な共振をおこして耳鳴りが始まる。
動揺?苛立ち?いや・・怒りだ。。
気付いた瞬間、
――ドッ。
「ぐッ」
左拳がみぞおちに埋まった。