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想うより、想われる方が良い?
第7章 輝昭の事情。
☆☆☆
<同日:
 土曜、朝10時20分>


白い灰がホロリと崩れ、新たに空気を得てほんのり赤みを増す。
けれどそれは弱々しく、ストーブの中の燠《オキ》はもう消えかけている。

さすがに冷えて来たのだろう、
輝昭は猫の様に大きく伸びをして起き上がった。

(・・ん?美紗・・は、仕事か・・)

腹にかけてあったシーツを腰に巻き付け、リビングへ。

(夢中になり過ぎ・・だな、俺。)

目の前の惨状に自嘲気味な笑いを漏らすが、
直ぐに美紗の可愛い姿を思い出し、幸せなニヤケ顔になる。

「プッあのバスローブ、美紗専用にするか・・」
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