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想うより、想われる方が良い?
第7章 輝昭の事情。
『ぁっぁんっも。反撃ぃ』

されるがままだと悔しいらしく、
美紗は俺の持つカツ丼に手を突っ込んだ。

野生的というか、
原始的というか、
非文化的というか・・、

白く華奢な女の手が、カツ丼に突き刺さるというのは、
なかなかに非日常的で、それだけでエロい。

なのに、
じっと不敵な眼差しで見つめながら、
中身をわざとぐちゅう・ぐちゅうと握ってかき混ぜる。

俺の手に伝わってくる振動も音も見た目も、、

『ぅわ、その反撃、エロッ。』

『もぅ、からっかって・・
 これは反撃じゃないの、準備中なの。』


『・・そ、そっか。準備、中、ね、、』

良く分からない真剣さに、笑ってしまいそうになるのを必死で堪えるが、
どうやらバレてしまったらしく、

"笑っていられるのは、今のうち。"と、
ヤラレキャラ的な台詞を吐いてキリリと睨む。

一体どんな風に笑っていられなくなるのか楽しみで、自分からは何もしないでおこうと決めた。
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