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想うより、想われる方が良い?
第7章 輝昭の事情。
満遍なく混ざったカツ丼は、飯の白も、卵の黄色も全て消え失せ、、真っ茶色。

『その見た目・・
食べ物じゃなくなったな。』

『ぷッ、違う匂いがしそうだよね。。』

嬉しそうに笑って、
カツ丼だったものを両手にごっそり取ると、
コンと額と額をくっつけて、
寄り目になりそうな距離で見つめてきた。

『てる、キス・・して。』

ぅ、、いきなり煽るな。
強請られたら俺は・・、
貪りたくなるんだ、、徹底的に。
・・だが、我慢。

頬に手を添え、押し返し、
顔にかかった髪をそっと横へ。

指が耳を掠めると、
美紗はくすぐったそうに肩をすくめて俯こうとする。
俺はそれを追いかけるように覗き込み、
やや強引に唇を奪う。

『んんッ』

鼻に抜ける息が色っぽい。

ぅ、貪りたい!・・だが、我慢。

やんわり食んで出方をうかがっていると、
美紗の腰は、ゆっくりと揺れ出した。
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