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不知夜月(いざよいづき)の夜に――
第5章 不知夜月(いざよいづき)
あれからひと月


今夜の十六夜月の明かりが
カーテンを開け放った窓越しに
柔らかに差し込んでくる


何度も快楽を貪りあった後
腕の中で微睡む幸の
長い髪を撫でながら
僕達の出逢いを反芻してみる…


新月の夜に偶然に出逢い
いつしか牽かれ合い
想いを通わせる事を願った


"新月が「はじまり」
満月は「達成」なのよ"
幸が教えてくれた


僕らは本当に満月の夜に
想いを成就させた


心に落ちた小さな種を
お互いにゆっくりと育ててきたんだね



あの日初めて二人で飲んだコーヒーは
傷心の二人にはほろ苦かったけど
今はその苦さを少しも感じない


ただ…
隣に彼女がいるだけで
不思議に落ち着いた



そんな僕らをいつも優しく見ててくれたのは
夜空の月だった



月は裏切ることなく
満ち欠けを繰り返す――


『僕も月のように いつも君を見守る』


そんな気恥ずかしくなる言葉を言った時
真っ直ぐに僕を見て
頷いてくれた幸


だからずっと君を守ろうと決めたんだ


月が導いてくれたこの出逢いは
運命だと思うから



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