• テキストサイズ
すこし歪な愛の形
第1章 すこし歪な愛の形
 
「ちゃんと帰るから、待ってて」

 今日は朝帰りのつもりだったけれど、ちーちゃんが会いたいって言うなら帰らなきゃ。

『ホントに?』

 弱々しい声に混じって、鼻をすする音が聞こえる。もしかしてちーちゃん、風邪引いたんだろうか。それなら、おかしな様子も納得出来る。

「急いでグラス空けたら、お薬買って帰るから!」

『グラス、空けたら……?』

「うん、残したら勿体ないし。それよりちーちゃん、プリンとヨーグルトならどっちが食べられそう?」

 けれど返事はない。電波が悪かったんだろうか、電話はなぜか切れてしまった。

「……プリン? ヨーグルト?」

 そうだ、同じ女の子なら、どっちがいいかアドバイスをくれるに違いない。急いでテーブルに戻って、ミワちゃんとサエちゃんに訊いてみよう。

 急いで戻って訊いてみると、流石女の子。食べ物だけじゃなくて、看病の仕方とか、どんな声を掛けてあげたら嬉しいのかとか、色々教えてくれた。持つべきものは友。熱がある時にウロウロされるとかえってウザいなんて、さっぱり気付いてなかった。

 話し込んじゃって気が付けば朝帰りになってたけど、逆に良かったと思おう。
 
/17ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ