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しゃぼん玉色した彼
第1章 1
「ね、何して欲しい?」
くりくりとした目を細めると、彼は挑発する様な口調でそう言った。
全てわざと。
私に言わせたくて、意地悪したくて、どうしようもないんだ。
羞恥に身を捩らせる。
その動きで私の座っている木の椅子がキシッと小さく音をたてた。
淡いピンク色のレースキャミの下はお揃いのショーツを履いているだけで、ブラジャーはしていない。
恥ずかしさから俯けばハッキリと突起した自分の胸の頂が見えて、更に羞恥に頬を染める。
彼に私の姿はどう映っているのだろうか。
はしたない自分のこの姿は。
「言わなきゃこのままだよ?いいの?」
椅子の背もたれの後ろで結ばれた手首。
そっと玲於は私の手首に指を這わせ、優しく肌を撫で上げる。
自分の口からだらしない息が漏れ、潤んだ瞳で彼を見つめた。
「いや、だ」
「ふうん」
「……玲於」
「なあに」