この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
あなたが教えてくれたこと
第6章 6
返事が来る前に洗濯や掃除に取り掛かったのは、単に気を紛らわせる為だけではない。
彼からどんな返事が来てもすぐに対応出来るようにしておきたかったからだ。

急ぎで仕事を終えてから、敢えて部屋に置いてきた携帯電話を確認すると青いランプが点滅し、彼女に呼び掛けていた。

逸る気を抑えながら着信メッセージを確認する。
『正午に俺の部屋でいかがでしょうか?』
彼の方も簡潔な文章であった。
一行だけの文章を返されて、はじめて身につまされる。少なすぎる言葉は人を不安に駆り立てるものだということに。

家を出るのは簡単だった。義父はここ最近昼間に家を空けることが多かったし、在宅していたとしても自室から出てきたがらない。
問題はどちらかというと帰る時間の方だ。
息子の帰る時間や夕食の支度にかかる時間などを逆算し、午後三時には彼の家を出なくてはならない。

鏡に向かい、化粧を整えながら彼のことを思っていた。
/168ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ