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あなたが教えてくれたこと
第6章 6
立ち去ろうとした手を遼平の手が掴む。

「俺、そういうの、したことないけど……紫遠さんが望むなら……頑張ります」
「遼平さんっ……」
「あ、いや……覚悟しろよ、紫遠。徹底的に苛めてやるからな……とか言わなきゃ駄目なのか、こういう場合」

真剣に悩んでる様子の遼平がおかしくて、つい紫遠は吹き出してしまう。

「そこは別に普通でいいんですよ」
「そうなの? なんか難しい」
「でも、『紫遠』って呼んで貰えるのは、嬉しいです」

涙の筋を作った遼平も笑った。
取り返しなどつかないところまで来てしまっている。
でも『取り返しがつかない』って、何を取り返したいのだろう?
これ以上自分を圧し殺して生きるより、素直に生きてみたい。
生まれて初めて紫遠はそう思えた。
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