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あなたが教えてくれたこと
第6章 6
ぷちっと弾けるような感触の後、胸を抑えていた圧迫が消えた。
それもそのまま重力に任せるかたちで床へと落とす。

「下もだ」
「はい」

スカートも、ストッキングも、自らの手で剥いでいく。
最期の一枚になったとき、胸の高鳴りは頂点に達していた。

無言で腰のゴムに指をかけると、遼平は小さく頷く。
するりと滑らかに脱ぎ、どこも隠さずに彼の前に立った。

「本当に脱いだな。十四歳も歳下の男に命令されて恥ずかしくないのか?」

言われて苦しいが痛くない言葉を選ぶ彼に胸が疼いた。もし子供のことを絡めた詰りだったら本気で気持ちは落ちてしまっていただろう。

「変態の紫遠にこれをプレゼントしてやろう」

付け焼き刃とは思えない嗜虐的な笑みを浮かべ、遼平が立ち上がる。その片手にはタオルが握られていた。

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