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あなたが教えてくれたこと
第6章 6
脳の奥底がチカチカと光り、本当に駄目だと覚悟する。
彼に壊されるなら、それもいいかもしれない。
薄れいく意識の中でそんな風にも思えた。

「……おん……紫遠……」

彼に揺すられながら意識が戻る。

「遼平さん……すいません、私……気を失ってました?」
「いや、ほんの少しだけ呼びかけても動かなかった。ごめん。やり過ぎた」
「ううん……そんなことありません。気持ちよかったし、嬉しいことも沢山言って貰えました」

目隠しが外されていることに今更ながら気付いた。
真剣に反省している様子の顔が可愛かった。

「好きなように苛めて下さっていいんですよ」
「あんなこと繰り返してたら紫遠の身体が」
「平気です。私はドMなんですよ? まだ足りないくらいですから」

その言葉に嘘はなかった。死ぬほど苦しかったが、それと同時に快感を感じていた。

「それに、ほら……痕も残ってない。痕跡を残さずにあれだけ鬼畜に責められるなんて、やっぱり遼平さんは凄いですよ」
「褒められてるの、それ」
「もちろん」
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