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あなたが教えてくれたこと
第2章 2
「あり合わせのもので申し訳ありませんが」
「いえいえ。ご馳走です」

遼平は両手を合わせてから箸をつける。
今夜は夫の帰りが遅いのを知っていたから息子の智哉の好みにメニューを合わせていた。

遼平は知的で繊細そうな顔立ちに似合わず、大きな口を開けて美味しそうに食べてくれる。
勢いよく食べるのに品良く見えるのは、咀嚼する回数が多いからなんだと感じた。

「美味しいでしょ、遼平さん!」

自慢気に笑う息子を見て、思わず紫遠は口に含んだ味噌汁を吹きそうになった。

「智哉っ! 先生に向かって『遼平さん』なんて口の利き方っ」
「いいんですよ」

慌てた様子で遼平が止めに入る。

「先生なんて呼ばれると気恥ずかしくて勉強を教えるどころじゃなくなっちゃうんで」
「しかし」
「遼平さんって凄いんだよ、いつも僕が間違っちゃう問題の覚え方を教えてくれたんだけど」

息子はいつになくはしゃいだ様子で語ってくれる。
わずか二時間で内気な智哉とここまで打ち解けられる遼平に驚かずにはいられなかった。
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