この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
あなたが教えてくれたこと
第8章 8
「今は、紫遠さんだけを愛してる」
「えー。もったいないよ。若いんだし、かっこいいんだし。こんなおばちゃんだけじゃなくて若い子とも遊んだらいいのに」
「紫遠っ」
最後の方はほとんどやけになった声だった。遼平は彼女の手首を掴んで引いた。
「別にいいんだよ? 遼平さんのこと縛り付けるつもりなんてないし。というかそんな権利なんて」
続きを言わせまいと彼の唇が紫遠の唇を塞ぐ。
「やめてっ……そうやって誤魔化そうとするとこ、嫌い」
「誤魔化してるのは紫遠の方なんじゃないのか?」
顎を掴んだ遼平は逃すまいと彼女の顔を引き寄せる。
「どうしたの、紫遠」
「触らないでっ! お願いっ! 穢いから、わたし……」
滴り落ちていつの間にか泣いていたことに気付かされた。
「あの人に……抱かれたの、昨夜……ごめんなさい……」
か細いその声に、遼平の動きが止まった。
「すごい嫌だったのにっ……やめてとも言えないで……あの人に弄ばれながら、ずっとあなたのことを想ったわっ……」
「えー。もったいないよ。若いんだし、かっこいいんだし。こんなおばちゃんだけじゃなくて若い子とも遊んだらいいのに」
「紫遠っ」
最後の方はほとんどやけになった声だった。遼平は彼女の手首を掴んで引いた。
「別にいいんだよ? 遼平さんのこと縛り付けるつもりなんてないし。というかそんな権利なんて」
続きを言わせまいと彼の唇が紫遠の唇を塞ぐ。
「やめてっ……そうやって誤魔化そうとするとこ、嫌い」
「誤魔化してるのは紫遠の方なんじゃないのか?」
顎を掴んだ遼平は逃すまいと彼女の顔を引き寄せる。
「どうしたの、紫遠」
「触らないでっ! お願いっ! 穢いから、わたし……」
滴り落ちていつの間にか泣いていたことに気付かされた。
「あの人に……抱かれたの、昨夜……ごめんなさい……」
か細いその声に、遼平の動きが止まった。
「すごい嫌だったのにっ……やめてとも言えないで……あの人に弄ばれながら、ずっとあなたのことを想ったわっ……」