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あなたが教えてくれたこと
第1章 1
紫遠は慌てて内転筋に力を籠めて埋まるディルドを捕らえた。
『ヨガをすると女の具合がよくなるらしい』と正嗣に始めさせられたエクササイズが役に立った。
「ほう……」
堪える紫遠を見て夫は残忍な光を宿した目で嗤った。
妻の忍耐がどれくらいか、その鞭は試している。
二度三度と痛々しい音が響いた。
「あぁっ……あなたっ……」
紫遠の声は叫びではなく、はしたない悦びの喘ぎでもなかった。
感情を理性が必死に抑えつけている、喉の奥に力を宿した声だった。
何とか落下を抑えていた偽ペニスに鞭の端が当たる。
「あっ!」
その衝撃で咥えていたものは無残にも床を転がった。
この部屋は紫遠の為だけに作られた特別な部屋。絨毯などは敷かれていない、打ちっぱなしのコンクリートの上をディルドが転がった。
「誰が離していいといった?」
正嗣が低い声で詰問する。
「違うのっ! 鞭が当たってしまい、それで」
「言い訳するなっ」
嗤った鬼面で振り上げた鞭は彼女の背中に打ち付けられた。
「ううっ!」
『ヨガをすると女の具合がよくなるらしい』と正嗣に始めさせられたエクササイズが役に立った。
「ほう……」
堪える紫遠を見て夫は残忍な光を宿した目で嗤った。
妻の忍耐がどれくらいか、その鞭は試している。
二度三度と痛々しい音が響いた。
「あぁっ……あなたっ……」
紫遠の声は叫びではなく、はしたない悦びの喘ぎでもなかった。
感情を理性が必死に抑えつけている、喉の奥に力を宿した声だった。
何とか落下を抑えていた偽ペニスに鞭の端が当たる。
「あっ!」
その衝撃で咥えていたものは無残にも床を転がった。
この部屋は紫遠の為だけに作られた特別な部屋。絨毯などは敷かれていない、打ちっぱなしのコンクリートの上をディルドが転がった。
「誰が離していいといった?」
正嗣が低い声で詰問する。
「違うのっ! 鞭が当たってしまい、それで」
「言い訳するなっ」
嗤った鬼面で振り上げた鞭は彼女の背中に打ち付けられた。
「ううっ!」