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あなたが教えてくれたこと
第3章 3
もちろん自慰をするときも彼女は声を忍ばせる。
乳房を、脇腹を、首筋を、愛おしそうに撫で、顎を反らして美しい顔を歪ませても、息遣い以外の音は立てなかった。

指は下半身に向かい、内ももを擽り、脚の付け根を撫でてから縮れた叢(くさむら)を梳かしていく。
構って貰えない女唇が切なそうに疼いた。
自分自身を焦らすというのは、意識の元で行っているから夫にされるほどの狂おしさはない。
それでもやはり一番触りたいところを触らないというもどかしさは、紫遠の身体を火照らせていった。

月明かりは女を淫らにする。
窓の外に向かって、閉じかけていた脚を再び大きく開きいた。

『見て……』

心の中で呟いた彼女の胸中には遼平がいた。
両手で大陰唇を引っ張り、艶めかしい朱色をぱっくりと曝け出す。
窓ガラスにぼんやり映る自分が、自分には思えなかった。
よく知ってるが、見たこともない他人に見える。

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