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あなたが教えてくれたこと
第4章 4
「お前、誰に向かって口を利いてるんだ?」

正嗣の目に冷たい焔が宿っていた。

「お願いします。あの子のことも尊重してあげてください」
「お前は、やはり馬鹿だ」

彼の表情は侮蔑の色が強くなる。

「ろくな教養もないお前のような奴らが子供のプライバシーだ、人権だなどとほざくんだ。常識では考えられないような名前をつけ、小学生の子供の髪を染めるような愚か者だ。この子がしたいっていうからしたんだなどと平気な顔をしてのたまう馬鹿だ」

吐き捨てるような言葉を吐き捨てられた。

「子供がしたいっていうからした? 笑わせるな! 子供がしたいと言うことも正しいか正しくないか見極めて導いてやるのが親の役割なんだ」
「それは話が飛躍しすぎてます。私が言いたいのはプライバシーくらいは守ってやらないと」
「プライバシーとやらを守った結果がこの様だろう!」

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