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あなたが教えてくれたこと
第5章 5
彼は小さく頷くと腰を圧してきた。
あれほど心は躊躇ったのに、身体はすんなりと彼を迎え入れてしまう。
夫しか入ったことのない内側に、十四歳も歳下の青年が収まっていた。

挿った瞬間、遼平は目を細め、眉間に皺を寄せる。
痛みでもあったのかと驚いた。

「な、何か……変でしたか?」
「あ、いや。紫遠さんの中、凄く締まるから……驚いてしまって……」

真顔でそう言われ恥ずかしさで顔が熱くなる。

「そんなわけないです。私、出産してますし」
「お世辞じゃないですよ。本当に」

緩んだ女は面白くないと言われ、正嗣にやらされたヨガやピラティスの成果だった。
ひとまず彼を失望させなかったようで安堵した。
遼平は掴んでいた脚を離し、真正面から抱き合う格好で揺れ始める。

『えっ……なにっ……圧されるっ……』

次は紫遠が驚かされる番であった。二十歳の男の猛りは剛直という言葉に相応しい固さで紫遠の膣壁を押し潰す。
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