この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
あなたが教えてくれたこと
第5章 5
「声、聞かせて」
揺れながら催促される。
「それはっ……んんっ……」
長年慎ましく教育されてきた紫遠に、いきなり言われても難しいことだった。
「感じたままでいい。声を出してごらん」
額をつけた至近距離で見詰められ、促される。
浅く挿したり、深く潜ったり、緩急をつけながら弱いところを探っているようだった。
「何でそんなのが聞きたいの?」
「そりゃ、興奮すらから」
「えっち……」
軽く言われ、思わず吹き出した。セックスをしながら笑ったことも、初めてだった。
「あっ……そこ、好き……」
「ここ?」
「ああっ……そこ、そこですっ……」
角度が難しいのか、遼平は抱き締めるのを止め、腰を掴んで角度をつける。
「あ、駄目……ぎゅってするのは……やめないで……」
「いきなり注文増えるなぁ」
「感じたまま言えって……遼平さんが言ったくせに」
拗ねた振りをして笑う。
さり気なく『遼平さん』と呼んだことに胸は高鳴っていた。
揺れながら催促される。
「それはっ……んんっ……」
長年慎ましく教育されてきた紫遠に、いきなり言われても難しいことだった。
「感じたままでいい。声を出してごらん」
額をつけた至近距離で見詰められ、促される。
浅く挿したり、深く潜ったり、緩急をつけながら弱いところを探っているようだった。
「何でそんなのが聞きたいの?」
「そりゃ、興奮すらから」
「えっち……」
軽く言われ、思わず吹き出した。セックスをしながら笑ったことも、初めてだった。
「あっ……そこ、好き……」
「ここ?」
「ああっ……そこ、そこですっ……」
角度が難しいのか、遼平は抱き締めるのを止め、腰を掴んで角度をつける。
「あ、駄目……ぎゅってするのは……やめないで……」
「いきなり注文増えるなぁ」
「感じたまま言えって……遼平さんが言ったくせに」
拗ねた振りをして笑う。
さり気なく『遼平さん』と呼んだことに胸は高鳴っていた。