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あなたが教えてくれたこと
第5章 5
「紫遠さんの中、熱くて蕩けそうだ」

苦しそうに笑い、遼平は腰を速めていった。
初めは浅い抜き差しを繰り返していたが、次第に深いところまで繋がっていく。
最深の突起したポルチオも、彼の固さに押し潰された。
激しく突くのではなく、緩やかに腰を回して撫でるように愛でてくれる。それに呼応した身体はどぷっと熱い蜜を分泌していた。

「凄い……紫遠さんのからだがどんどん熱くなってきている」
「遼平さんがそうさせたくせに」

自分の身体が淫乱だと言われてるみたいで恥ずかしかった。

「感じてくれて、嬉しいよ」
「遼平さんも気持ちいい、ですか?」
「ああ。紫遠さんより素敵な人を知らないくらいに」
「いや。誰かとなんか較べないで……」
「ごめんごめん。そうだね……このまま溶けてしまいたいくらいに気持ちいい」

少女のように拗ねてしまう自分に驚いた。遙かに歳下とはいえ、二十歳ならば色んな経験も重ねていて不思議ではない。
それなのに見苦しく嫉妬してしまう。
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