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さつき
第2章 シンヤくん
アパートに着くと、最初のチャンス!じゃなくて、難関。

「鍵は?」

「ジーンズの、前ポケットなんですけど・・・」

まあ、そんなところに!

平静を装って、「じゃあ、ちょっと、失礼して・・・」

うふふ、入れちゃった。ポケットの中。もうちょっとで、シンヤくんの・・・。

でも、太股の、温もりと、張りは、感じられたわ・・・。今は、それで、我慢、我慢。

「散らかってるから、恥ずかしいんですけど・・・」

「若い男の子の部屋なんて、そんなものでしょ。気にしないで(笑)」

むしろ、汚くて、男臭い部屋で・・・。

ちょっと、妄想が、暴走?

ドアを開けると、そこそこ、綺麗に片付いた、部屋。ちょっと、ガッカリ。

でも、特有の、男臭い匂い。おばさん、クラクラしちゃう。

「あっ、ち、ちょっと、待って下さい」

慌てて、部屋に入る、シンヤくん。なになに、見られたくないモノでもあるの?

なんか、ベットの下に、足で、押し込んでる。ワンルームだから、丸見え。後で、見ちゃお~っと(笑)

「ど、どうそ」

そう言って、シンヤくんが、部屋に入れてくれた。

「お邪魔しま~す」

部屋に入って、鍵をカチャリとかける。

狭い空間に、若い男と女が、二人っきり。
うふ、やることは、ひとつよね・・・
やだ、やることだって・・・。
う~ん、欲求不満なのかな?

「あ、あの~、さっそくと言うか・・・」

ん?どうしたの?何でも言って、おばさん、、今は、白衣の天使ちゃんだから。

「ん?なあに?何でも言ってね」妄想を頭の隅に追いやって、シンヤくんに聞くと、

「あの~、オシッコに、行きたいんですけど・・・ズボンが・・・」

やだ~、いきなりの、御対面?おばさん、困っちゃう(笑)

「ボタンと、チャクだけ下ろして貰えれば・・・」

えっ、それだけでいいの?遠慮しなくったって、取り出して、支えててあげるわよ・・・

まあ、焦りは禁物ってやつね。

まだまだ、チャンスはいっぱいあるんだから・・・
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