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第4章 稜の秘密
変なトコ負けず嫌いなんだよな。稜は。

きっと自分が見られたコトに対する仕返しのつもりだ。
そんな気はしてたけど。

ため息をついて、頭を枕に落とした。

頭と枕の間に手を入れ少し頭を起こしなおして、稜を伺う。

俺が嫌がると思ってなのか、ふふふと楽しそうに笑っている。
つられて笑えてくる。

「そんな楽しい?」

「え、嫌じゃない...の?」

俺の反応に意外そうな顔をして、伸ばした手で包み込むように握り始める。

ホントはあんまり余裕ナイけど。

「ぜーんぜん」

その言葉を裏付けるように、足を広げる。

足の間に入り込んだ稜が、ソコに顔を近づけ、観察しはじめた。

その間も、手の平全体でアタリを撫で回し続けている。

「すごい、...血管」

何がすごいのかと思ってたら、血管かよ。

堪えていた息が、吹き出すように少し漏れた。

「ん...」

油断した途端、至近距離から舌が伸びてきて、その血管をひと舐めされた。

ちろりと舐めたと思ったら、舌全体を使うように舐め上げる。

こちらから見ると伏せたように見える瞼がとてつもなくエロい。

瞼を凝視していると、視線に気づいたのか、舐めながらこちらに視線を上げてきた。

視線を交えたまま、するすると指を動かし、舌で追いかけるように嘗め回す。

根本から、先。ウラや横。そして、張り詰めたフクロまで。

「っ、エロ...」

いつもより明るい分、稜の表情がよく見える。

さっきまでの恥じらいまくる稜とは別人のように、妖しくて艶めかしい。

手を伸ばして、顔にかかる髪を耳に掛ける。

促したと思ったのか、指で撫でまわしてから持ち上げると、先でチロチロと舌を踊らせる。

「...っは」

思わず漏れた声を追いかけるように、稜の口が迎え入れた。

「んっ、んっんっ...」

イヤラシイ音をさせながら、稜の頭が上下する。

その舌使いが気持ちよくて、なんも考えられなくなる。

ヤバイ。

マジでヤバイ。

「...あぁ」

声を出さないなんて無理。

「ああ...。マジで気持ちいいよ」

「ホント?」

あ、やめないで?

声掛けたからか、喜んだ稜が口を離す。

手は動かしながらだが、喪失感ハンパない。

「出していいよ」

はいいい?

聞き間違いか?

頭を下ろしていたのを、慌てて起こす。

「羚汰がイクトコ、見てみたい」
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