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第5章 Matrimonio
パンケーキが美味しくて、自然と笑顔になる。
「あーん」
身を乗り出して口を開ける羚汰に、またパンケーキを運ぶ。
「美味しいね!」
2口ずつ食べると、小さなパンケーキはすぐに無くなってしまった。
カフェラテともよく合う。
「はぁー」
幸せ。
幸せ過ぎる。
一息つくと、羚汰がにっこにこしてこちらを見つめている。
「ん?」
「幸せだなって」
改めて口に出されると恥ずかしい。
カフェラテのカップを傾け、恐らく真っ赤になった顔を隠す。
そんな様子をまた可笑しそうに羚汰が笑っているのが、空気で分かる。
「そういえば、クラウディアおばーちゃんたち、そろそろ日本着いたころじゃない?」
この甘ったるい空気を変える為に何か会話をと、慌てて思い出したことを口に出す。
イタリアでお世話になった、クラウディアや羚汰の親友アレックスが明後日の結婚式の為に来日する日の筈だ。
「そーいや、LINE来てたな~」
羚汰が伏せていたスマホを取り出し、写真を見せてくれる。
そこには、羚汰の母親たちとクラウディアたちが賑やかにお団子を食べているのが写っていた。
「着いてすぐ浅草あたりを観光してるらしいよ」
「凄い楽しそう~!」
次々楽しそうな写真が出て来る。
「俺らのさっきのを送っとくか」
「えっ」
さっきのって?まさか今さっきパンケーキと撮ったやつ!?
え?まさかチューしてるやつじゃないよね?
そう思い出し制止しようと手を伸ばす間もなく、写真を送り終えたであろう羚汰がニヤリと笑っている。
「...まさか」
「おっ。さっそく返信来たよ。ほら」
羚汰のお母さんから来たのは、目がハートになってうっとりしてる何かのキャラのスタンプだ。
恥ずかしい。
ホント恥ずかしい。
この写真をクラウディアはじめ、みーんなが見たのかと思うと、また顔が赤くなる。
「...もう」
「写真ぐらいイイじゃん。明後日は皆の前でチューするんだし」
そうだ。そうだった!
堪えれるだろうか。
きっと羚汰のことだ、軽くチュっなんてきっとしない。
「あーーー。楽しみだね~」
心底楽しそうに笑う羚汰に、何かやらかしそうで不安がよぎって仕方ない。
「大丈夫。そんな稜が期待してるほど濃厚なのはしないから安心して」
「あーん」
身を乗り出して口を開ける羚汰に、またパンケーキを運ぶ。
「美味しいね!」
2口ずつ食べると、小さなパンケーキはすぐに無くなってしまった。
カフェラテともよく合う。
「はぁー」
幸せ。
幸せ過ぎる。
一息つくと、羚汰がにっこにこしてこちらを見つめている。
「ん?」
「幸せだなって」
改めて口に出されると恥ずかしい。
カフェラテのカップを傾け、恐らく真っ赤になった顔を隠す。
そんな様子をまた可笑しそうに羚汰が笑っているのが、空気で分かる。
「そういえば、クラウディアおばーちゃんたち、そろそろ日本着いたころじゃない?」
この甘ったるい空気を変える為に何か会話をと、慌てて思い出したことを口に出す。
イタリアでお世話になった、クラウディアや羚汰の親友アレックスが明後日の結婚式の為に来日する日の筈だ。
「そーいや、LINE来てたな~」
羚汰が伏せていたスマホを取り出し、写真を見せてくれる。
そこには、羚汰の母親たちとクラウディアたちが賑やかにお団子を食べているのが写っていた。
「着いてすぐ浅草あたりを観光してるらしいよ」
「凄い楽しそう~!」
次々楽しそうな写真が出て来る。
「俺らのさっきのを送っとくか」
「えっ」
さっきのって?まさか今さっきパンケーキと撮ったやつ!?
え?まさかチューしてるやつじゃないよね?
そう思い出し制止しようと手を伸ばす間もなく、写真を送り終えたであろう羚汰がニヤリと笑っている。
「...まさか」
「おっ。さっそく返信来たよ。ほら」
羚汰のお母さんから来たのは、目がハートになってうっとりしてる何かのキャラのスタンプだ。
恥ずかしい。
ホント恥ずかしい。
この写真をクラウディアはじめ、みーんなが見たのかと思うと、また顔が赤くなる。
「...もう」
「写真ぐらいイイじゃん。明後日は皆の前でチューするんだし」
そうだ。そうだった!
堪えれるだろうか。
きっと羚汰のことだ、軽くチュっなんてきっとしない。
「あーーー。楽しみだね~」
心底楽しそうに笑う羚汰に、何かやらかしそうで不安がよぎって仕方ない。
「大丈夫。そんな稜が期待してるほど濃厚なのはしないから安心して」