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ちょいS部長の羞恥レッスン
第1章 きっかけは大失敗から
 翌朝、いつもより早く出勤した璃子は、いつもの事務室のいつもの席に座ってスマホを眺めている藤崎の姿を見つけた。

 藤崎は璃子よりもさらに早く到着していたらしい。

 いつもどおり「おはようございます」と挨拶する璃子だったが、声が少し震えてしまった。

 これまたいつもどおり「おはよう」と真顔で挨拶を返した藤崎は、顔を上げることすらしない。

 気まずい思いを抱えながら、璃子は大急ぎで仕事の下準備を済ませると、例のUSBを手に、藤崎の席へ近づいていった。

「あの……部長……。本当に申し訳ございません」

 深々と頭を下げる璃子。

 やっと顔だけ上げた藤崎が、面倒そうに口を開いた。

「昨日言ったとおり、私の言う条件を島村が受け入れるなら、何も心配はしなくてもいい」

「そ、その条件って……」

 不安と希望でぐちゃぐちゃになっている心を押し隠しつつ、顔を上げて聞く璃子。

 藤崎はゆっくり静かに言った。

「1ヶ月間、私の従順なセフレになることだ」




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