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ちょいS部長の羞恥レッスン
第8章 会議室で
 ドキドキしながら、璃子が見慣れた事務室へ入ると、そこには彩乃ら総務部所属の社員が3名いたが、藤崎の姿は見当たらなかった。

 少しホッとする璃子。

 もちろん、このままずっと顔を合わせないでいられるはずがないことは、璃子も分かっていたのだが。

 室内の全員と挨拶を交わしたあと、璃子はしばし、彩乃とたわいもないおしゃべりをしながら、仕事の準備を進めていく。



 すると、僅か数分後、藤崎が「おはよう」と言いながら入室してきた。

 彩乃らに混じり、璃子も「おはようございます」と挨拶を返す。

 恐らくただ一人、気詰まりな思いを抱えながら。



 藤崎の態度は、いつもと全く変わらない様子だ。

 こちらをじっと見てくることもなかったので、胸を撫で下ろす璃子。

 彩乃との雑談を続けながら、璃子は時折チラチラと藤崎の様子を確認していた。




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