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ちょいS部長の羞恥レッスン
第11章 友則
 普段の出勤時間より30分も早く、藤崎の車は職場の駐車場へと到着した。

 藤崎がかなり早い時間に出勤することがよくあることを、璃子も知っていたので、驚くようなことではなかったが。



 車に乗り込んで以降、璃子の話に対して相槌を打つことを除いてはほとんど一言も喋っていなかった藤崎が、駐車スペースに車を止めると同時に口を開いた。

「どうせいずれは他の社員に、俺たちが一緒にいるところを見られるだろう。以前にも言ったように、そのときは『恋人だ』ということで押し通せ。分かっているな?」

「はい、承知しています」

「なら、いい。降りるぞ」

 そう言ってシートベルトを外し、車を降りる藤崎。

 璃子も急いで後に続いた。




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