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ちょいS部長の羞恥レッスン
第13章 プールにて
 浮き輪が進み始めると、今の今まで行っていたイタズラめいた行為をピタッとやめ、璃子の腹部にしっかりと手を回す藤崎。

 背後から包み込むように抱き寄せられ、璃子はまるで守ってもらっているかのような安心感を感じ始めていた。

 その不思議な感覚に、璃子はドキドキしつつも少し戸惑ってしまう。

 いまだかつて経験したことのない気持ちだったからだ。



 二人を乗せた浮き輪は、ものの数秒後には、みるみる速度を上げていった。

 本来であれば、多少はスリルを感じるはずの璃子だったが、藤崎のたくましい腕に包み込まれている今は、ほとんど感じていない。

 しかし、決してそれが残念などとは感じておらず、むしろ心地よさにも似た感覚が璃子を包んでいた。




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