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ちょいS部長の羞恥レッスン
第13章 プールにて
 気のない様子で言う藤崎を見て、璃子は「やっぱり私の考えすぎだったかも」という気がしてきていた。

 藤崎が目を細め、遠くにある大きな時計を見ながら言う。

「まだ2時半か。もう少し水の中で涼んでから帰ることにする」

 言い終わると、スッと璃子に近づく藤崎。

 そして、璃子の隣に移動すると、まるで「俺のもの」とでも言わんばかりに、その腰に手を回した。

 当然ながら、璃子はどぎまぎしてしまう。

「ちょっと……高虎さん……。だから、人目のあるところで、そのようなことは……」

「あそこを見てみろ」

 璃子が、藤崎の視線の先を追うと、そこには仲良く手を繋いで水中を歩くカップルの姿があった。




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