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ちょいS部長の羞恥レッスン
第14章 友則からの忠告
 璃子と藤崎がいつものように連れ立って職場の駐車場へと向かう途中、友則とばったり会ってしまった。

 思わず固まる璃子だったが、藤崎は全く動じていない様子だ。

 そんな二人に向かって、すぐに友則が快活に言った。

「お疲れ様です」

 友則は璃子と交際していた時期に、藤崎と何度か顔を合わせており、二人は初対面ではない。

 涼しい顔で「お疲れ様です」と返す藤崎の隣で、きまり悪さを感じながら璃子も「お疲れ様」と言った。

 友則は急いでいるらしく、「それでは」と言って去っていく。

 内心「駐車場の方へ、部長と一緒に歩いていく姿を見られたらどうしよう」と思っていた璃子だったが、それは杞憂に終わった―――ように少なくともその時点では思えた。




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