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ちょいS部長の羞恥レッスン
第3章 戸惑う璃子
 藤崎のこの言葉により、璃子の決心は急速に固まっていった。

 不安や困惑が雲散霧消したわけではなかったが、少なくとも「1ヶ月だけの辛抱」と思うことで、心がほんの少しだけ軽くなったのだ。

 藤崎はさらに言葉を続ける。

「では、さっき言ったように、ピルを飲んでおくようにな。土曜日には島村の準備が整っているだろうから、その日から関係を始めるとしよう。それでいいな?」

 珍しく饒舌な藤崎にやや面食らいつつも、璃子は「はい」と言って頷く。

 それから璃子は、自宅アパートの住所を、藤崎に問われるままに教えると、藤崎とのこの日の会話は終了した。



 外はすっかり夕暮れ時の情景を見せている。

 事務室の窓から夏の陽射しが、どこか不安げで寂しげに差し込んでいた。




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