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ちょいS部長の羞恥レッスン
第21章 花火大会
明かりを消す前に、藤崎がボソッと尋ねる。
「荷物は大体まとめてあるだろうな?」
「はい」
「明日、仕事が終わったら、まずこの家に寄って、お前の荷物を積む。それから、先月まで璃子が住んでいたあのアパートへ送っていく」
藤崎の言葉を聞きながら、璃子は「実質今夜で、この関係は本当におしまいなんだ」という実感が湧き、なぜかは自分でも分からないながら涙が出そうになった。
しかし、「期間を延長してほしい」などとは、璃子の口からは言えそうにない。
その理由は、プライドからというのももちろんあると思われるが、それとは別に、心のどこかで「どんなプレイや性交をするにしても、相手はやはり『愛し合っている恋人』であってほしい」という気持ちがあったからかもしれなかった。
璃子はかなり藤崎の全てを気に入り始めている自覚はあったが、「プレイやクールな性格などにも慣れて、愛着が湧いてしまったからでは」と思っているのだ。
「荷物は大体まとめてあるだろうな?」
「はい」
「明日、仕事が終わったら、まずこの家に寄って、お前の荷物を積む。それから、先月まで璃子が住んでいたあのアパートへ送っていく」
藤崎の言葉を聞きながら、璃子は「実質今夜で、この関係は本当におしまいなんだ」という実感が湧き、なぜかは自分でも分からないながら涙が出そうになった。
しかし、「期間を延長してほしい」などとは、璃子の口からは言えそうにない。
その理由は、プライドからというのももちろんあると思われるが、それとは別に、心のどこかで「どんなプレイや性交をするにしても、相手はやはり『愛し合っている恋人』であってほしい」という気持ちがあったからかもしれなかった。
璃子はかなり藤崎の全てを気に入り始めている自覚はあったが、「プレイやクールな性格などにも慣れて、愛着が湧いてしまったからでは」と思っているのだ。