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ちょいS部長の羞恥レッスン
第22章 それからの日々
 翌日の午後7時半過ぎ―――。

 藤崎との「最後の晩餐」を済ませた璃子は、一人っきりで、慣れ親しんだ懐かしいアパートの一室へと戻ってきた。

 しかし、璃子の表情は冴えない。

 璃子は部屋を見渡しながら、「殺風景で寂しい部屋だなぁ。私にとってここの方が、仮住まいみたい」と独り言を呟く。



 そして璃子はようやく気づいた。

 自分がいかに大きな愛情と執着を、藤崎に対して抱いていたのかを。

 新たな悦びとなった、羞恥プレイや露出プレイなどを思ってみても、璃子は今後自分一人で行いたいとは微塵も思わなかった。

 藤崎と一緒だからこそ、あれほど大きな悦びを感じたのだ。



 だが、今さらそんなことを言ってみてもどうにもならないことを、璃子自身分かっていた。

 それに、「あの女性が高虎さんの恋人なら、自分の入る余地は全くない」ということも。

 深い溜め息をついた璃子は、ひとりぼっちで呆然と立ち尽くしながら、藤崎が与えてくれた幸せな時間を思い返していた。




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