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ちょいS部長の羞恥レッスン
第25章 再び……
 終業時間後、彩乃ら他の社員に挨拶をした後、璃子は藤崎のデスクへ行き、頼まれた作業についての説明とアドバイスを受けた。

 藤崎が言っていたように、さほど難しい作業というわけでもないため、すぐ飲み込めた璃子。

 そんな璃子の様子を見て、藤崎がパソコンの電源をオフにしてから言った。

「もう説明は十分だろう」

 そして、いかにも「さぁ、終わりだ。帰るぞ」と言わんばかりに立ち上がる藤崎。

 璃子が慌て気味に言った。

「あ、あのっ!」

「質問があるのなら、もっと早く言え」

「違うんです……。その……」

 いざ、こうして「打ち明けるとき」になると、璃子は自分でも驚くほど言葉が出てこない。

 璃子は自宅で一人、何度もシミュレーションやイメージトレーニングを重ねてきたのだが、この場ではそんな下準備や練習が全く活きてこなかった。




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