この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
ちょいS部長の羞恥レッスン
第1章 きっかけは大失敗から
「本当に……本当に申し訳ありません! あの……どうすれば……」
「山中さんに頼んで、再び最初からデータを作ってもらえば、どうにかなるといえばなる」
「ほ、本当ですか!」
「ただし……」
ここで言葉を切る藤崎。
藤崎の言葉に、一縷(いちる)の希望を見出していた璃子は、固唾を呑んで続きを待った。
藤崎は相変わらず、同じ冷静な声のトーンで続ける。
「山中さんに多大な迷惑をかけることになる。そして、このことは上層部にも報告を入れないといけない。その上で、島村には今回の件においての責任を取ってもらわねばならなくなるだろう」
暗に「クビ宣告」をされたように受け取った璃子は、言葉も出なかった。
璃子が言葉を探していると、非常に珍しいことに、藤崎の方から言葉を続ける。
普段はいつも、会話が途切れてしまえば、璃子の知る限り、藤崎が何か自ら発言することはほとんどなかったのだ。
しかし場合が場合なので、藤崎の態度の違いなどに気を配れる余裕は璃子にはない。
「山中さんに頼んで、再び最初からデータを作ってもらえば、どうにかなるといえばなる」
「ほ、本当ですか!」
「ただし……」
ここで言葉を切る藤崎。
藤崎の言葉に、一縷(いちる)の希望を見出していた璃子は、固唾を呑んで続きを待った。
藤崎は相変わらず、同じ冷静な声のトーンで続ける。
「山中さんに多大な迷惑をかけることになる。そして、このことは上層部にも報告を入れないといけない。その上で、島村には今回の件においての責任を取ってもらわねばならなくなるだろう」
暗に「クビ宣告」をされたように受け取った璃子は、言葉も出なかった。
璃子が言葉を探していると、非常に珍しいことに、藤崎の方から言葉を続ける。
普段はいつも、会話が途切れてしまえば、璃子の知る限り、藤崎が何か自ら発言することはほとんどなかったのだ。
しかし場合が場合なので、藤崎の態度の違いなどに気を配れる余裕は璃子にはない。