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女医の診察日誌
第9章 人目を避けて
「僕が思って居る車は、今の車を下取りに出すので、六百万位
で買えると思うよ、でも、そんな大金をくれても経理の処理は
大丈夫なの?、領収書はどうするの?」

「ご心配なく、領収書なんて要らないわ、そういうお金なの」

「理恵の身体はスリムなのに、太っ腹だね、見直したよ」

「では契約成立のキスを、と云いたいけど、もう少し我慢ね」

「そろそろ行こうか?次のインターで降りるから、スマホで近
くのラブホを探して、出前が出来るかを調べてくれるかな?」

「良いわ調べて、出前の事が載って居なければ、電話するね」

「その時には、僕のスマホを使えばいいよ」

 道路上の看板にインターチェンジの案内が出始めた頃、理恵

が嬉しそうな声で、

「あった、降りて五分位の所で、出前OKとなっているわ」

 彼女はスマホの地図と、車のナビを見比べて位置を確認して

「このインター降りて二つ目の信号を左折し少し走れば左側
に有るわよ」
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